在宅医療のことを知ると人生にポッと火が灯る
LifeWell えーきちブログ
在宅医療のかしこい使い方

在宅医療クリニックの見つけ方と切り替え方法

コレ、やっとこリスト
  • まず、在宅医療を行ってくれるクリニックを見つけて、相談しよう
  • それから、今まで外来で通院していた医療機関に相談して、在宅医療(訪問診療)に変えたいという希望を伝えよう

外来通院から在宅医療に切り替えようと考えているとき、まず最初にすることは、自宅に訪問してくれる在宅医(訪問診療を行う医師)、在宅医療クリニックを見つけることです。

介護をする家族

訪問診療って、在宅医療のこと?

えーきち

そうです。このブログでは、在宅医・訪問診療・在宅医療という言葉を使っていますが、すべて家に定期的に来てくれる医師・医療のことを指しています。

在宅医・在宅医療クリニックの見つけ方
  • ケアマネジャーや訪問看護を利用しているなら、その人たちから紹介してもらう。
  • 入院中なら、主治医や看護師、病院の地域医療連携室に相談してみる。
  • インターネットで「市町村名」「訪問診療」「在宅医療」のキーワードを入れて検索して見つける。
  • 地域包括支援センターに相談してみる。

いずれの方法で紹介されても、一度はインターネットで検索して、ホームページや評判を確認しておきましょう。

見つかったら、まずは今、外来で通院している医療機関よりも先に、在宅医・在宅医療クリニックに相談することをお勧めします。

在宅医療クリニックを見つける際には、下記のページもぜひ参考にしてください。

在宅医療クリニック【機能強化型】【在宅緩和ケア充実診療所】 在宅医療クリニックとは、在宅医療を行うクリニックのことで訪問診療や往診をしてくれます。 在宅医療クリニックと一口に言っても、実は...

入院中の方で、病院の地域医療連携室が退院のサポートをされているなら、この項目は飛ばしてもらっても大丈夫です。

問合せ時に確認したい3つのこと

電話をして、「訪問診療を受けたいと思っているけれど、どうしたらいいですか?」と聞いてください。
そして、次の3つを確認してください。

在宅医療クリニックで確認すること
  1. 訪問診療を利用しようと思っている人(家族)に在宅医療の適用があるかどうか
  2. 在宅医療でどのようなことをしてくれるのか
  3. 現在、外来通院している医療機関に、どう伝えて、どのような書類をもらってきたらいいか

①の在宅医療の適用については、今のところ「主治医が通院困難な患者と判断した場合」のみなので、今、外来通院で診てもらっている医師だけでなく、在宅医療クリニックの医師が適用ありと判断したら利用可能です。

ただし、在宅医療クリニックの訪問エリア外だと訪問してもらえません。
そのときは、その在宅医療クリニックに、別の在宅医療クリニックを紹介してもらったらいいと思います。

(紹介してもらえないようでしたら、その在宅医療クリニックはハズレの可能性大なので、エリア外でラッキーと思っていいです)

そして、②の質問も必ずしてください。

自分たちが思い描いている在宅医療と、実際に在宅医療クリニックが行ってくれるものが同じかどうかを確認するのです。

たとえば、「訪問診療の時に家族が同席できないけれど構わないか?」とか、「同席できないので、医師に聞きたいことがある場合にどのような対応をしてもらえるのか?」というようなことです。

通院のために仕事を休まずに済む!と考えて、在宅医療に切り替えたのに家族同席を要望されると切り替える意義が半減するからです。

しかし、ほとんどの場合は「同席しなくても大丈夫ですよ」と言われると思います。

また、すでに胃ろうや腎ろう、人工膀胱や人工肛門といった医療処置を受けている人の場合、その医療処置に対応してくれるかどうかも確認してください。(医療処置については、在宅医療クリニック側が積極的に確認すると思います)

意外に侮れない質問が、③です。(入院中に紹介を受けた場合は、③は関係ありません)

本当にごくまれにですが・・・・患者さんを責任を持って最期まで診たいと思われるのか、もしくは患者を他のクリニックに取られたくない・・・と思われるのか、患者を在宅医療に切り替えさせない医療機関があります。

在宅医療クリニックは、そういった医療機関がどこなのか知っているので、もしも今、かかっている医療機関がそうだった場合には、波風を立てないで切り替える方法を教えてくれるはずです。

これが私が、外来通院している医療機関より、在宅医療クリニックに先に相談した方がいいとお勧めする理由です。

でも、本当にまれなケースですから、気に病みませんように。
通院が大変そうな患者さんに「そろそろ在宅医療にされてはどうですか?」と勧める医療機関の方がほとんどです。

今の主治医から診療情報をもらおう

在宅医療の適用にも、今通院している医療機関にも特段問題のない場合、
【患者側が動く】か【在宅医療クリニック側が動く】かになります。

【患者側が動く場合】

患者側から通院している医療機関の主治医に切り替えの希望を伝えて、「診療情報提供書」をもらい、在宅医療クリニックに渡す。または通院している医療機関から、在宅医療クリニックに郵送してもらう。

【在宅医療クリニック側が動く場合】

在宅医療クリニックから、通院している医療機関の主治医に連絡して、「診療情報提供書」を在宅医療クリニックに直接送ってもらうよう依頼する。

在宅医療クリニック側に全部やってもらったら楽に思われるかもしれませんが、長らくお世話になった外来通院の主治医です、在宅医療に切り替えたい理由や希望を伝え、ちゃんとあいさつをしておきたいものです。

「芋づる式」で紹介してもらう

すでに介護保険を利用していて担当のケアマネジャーがいたり、訪問看護を利用しているなら、ケアマネジャーや訪問看護師に良い在宅医はいないか聞いてみるといいと思います。

ケアマネジャーや訪問看護師は、いろいろな現場で在宅医と関わっているので、評判の良い医師を知っています。

そして、ケアマネージャーや訪問看護師が医療機関に所属していたり、同じ法人だったりすると、その医療機関でも在宅医療(訪問診療)を行っていることが多いので、その医療機関の訪問診療を利用するという方法もあります。

在宅医とケアマネジャー、訪問看護師ともに同じ医療機関や法人だと、それぞれの専門職が連携が取りやすく、きめ細かいケアが可能になるというメリットがあります。

介護保険をまだ利用しておらず、担当ケアマネジャーがいない場合は、地域包括支援センターにいきましょう!
地域包括支援センターは、利用する人の地域を担当するセンターに行ってください。

入院中であるなら、病院の「地域医療連携室」に相談すると紹介してくれます。

ただ、地域連携室に相談する前に、まずは主治医に「退院したら在宅医療を受けたい」と伝えてください。その方がスムーズに運ぶはずです。

ABOUT ME
えーきち
永吉裕子(ながよし ゆうこ) 【介護支援専門員(ケアマネジャー)、鍼灸師、あんま・マッサージ指圧師資格取得】 在宅医療を主体とする医療機関に13年間勤務。 その間、たくさんの在宅患者さんやご家族と出会い、全国の素晴らしい在宅医療関係者と出会いました。 在宅医療で可能になる「生き方、逝き方」をすべての日本人に知ってもらいたい。 「最後の日まで、自分らしく生きる」ために、在宅医療と上手に付き合ってもらいたいと考えています。