介護離職をしないための・・・と銘打ったブログを作りながら、
えーきち自身は介護離職を考えたことがあるのか?
と問われそうですが・・・
介護ではなかったけど、親の闘病中の世話やなんやらで、
仕事を辞めようと思ったことは・・・あります。
父が膵臓がんで手術のために入院した頃。
1998年当時は、まだまだ病院に長期入院が可能だったので、
父は手術のあとも長らく入院していて、
文字どおり毎日、父のもとに通っていました。
毎日仕事して、毎日病院に通って・・・
まだ自宅介護なんて始まってもいなかったんだけど、
なんか疲れていたのかもしれません。
母をクルマの助手席に乗せて、父の待つ病院に向かう途中で
「仕事、辞めようかな・・・」
そう、母に話してました。
そのとき母は、あっさりと「辞めたらええやん」って・・・。
「家に居て、一緒にお父さんの世話をしよう」って・・・。
きっと、母も不安だったり、疲れていたりしたのかもしれません。
この頃、母は体に“膀胱がんもどき”を抱えていたのですから。
このことをコピーライター事務所の代表である兄に話したところ、
こう言われました。
「辞めるのは、あなたの自由だけど、
俺は親父が「自分が死んだあとも、この子には仕事があって、
しっかり生きていけるから大丈夫」って思わせてやるのが
親孝行だと思うよ」と。
この兄の言葉を入院中の父に話したところ
「さすが兄ちゃんやな。その通りや」と言ったんです。
喜んでました・・・父。
それで、仕事を辞めるのはやめることにしました。
そして、仕事は今に、こうしてつながっています。

会社での仕事は、自分でなくてもできるかもしれない・・・
でも、親の介護ができるのは、子どもである自分だけだから・・・
本当にそうでしょうか?
手を伸ばせば、あなたの周りにはあなたとあなたの家族を支えてくれるさまざまな専門職がいます。
親にとっての1番の心の支えは、子どもであるあなたですが、
介護は、あなただけが頑張らなくていいのです。
今の時代、一人暮らしの高齢者でも
自宅で介護を受けながら暮らし、
その人が望んだように自宅で最期を迎えることさえできるのです。
親の介護は、子どものあなたでなくても、他にも代わりはいます。
でも、あなたの人生を生きるのは、あなた以外にはいないのですよ。
