在宅医療のことを知ると人生にポッと火が灯る
LifeWell えーきちブログ
末期がん、お家に帰ろう

介護する家族が知っておきたい7つの経過 ①【自宅に戻る準備期】

最初に がん末期でも家に戻るために【はじめに】をお読みの上、フェーズ① 自宅に戻る準備期をお読みください。

末期がんの家族を家で看取るために【はじめに】 がんの末期となったご家族を自宅に連れて帰ってあげたい。 病院ではなく、自宅で過ごさせてあげたい。 そんな風に考えているあな...
コレ、やっとこリスト
  1. 家に戻ったら、どのような生活を送りたいか、患者さん本人に聞いておきましょう。患者さん本人の気持ちを蔑ろにしたままに、退院を進めないように。
  2. 患者さんご本人も介護をする家族も、自宅での療養生活、介護の様子がイメージできるまでケアマネジャーや在宅医としっかり話し合っておきましょう。
  3. 退院前カンファレンス(退院前に病院で行われる在宅医やケアマネジャーなどの関係専門職を集めた話し合い)はできれば開いてもらういましょう。
  4. 退院準備としての「お試し外泊」は、しない方が無難です。
がん患者の病状変化の『7つのフェーズ』

患者さんご本人は、本当に家に帰りたがっていますか?

この#末期がん、お家に帰ろうでは、がん末期となった方でも自宅で安心して、その方らしく過ごせるということをお伝えするためのものです。

だからこそ、一番大事にしたいのは、患者さんの気持ちです。

患者さんであるご家族は、「家に帰りたい」とおっしゃっていますか?

「家より病院がいい」というのであれば、無理に勧めることはないと思います・・・・が、自宅に戻ってきた患者さんが「こんなことなら、もっと早く家に戻っておけばよかった」と想像以上に安心で快適な自宅療養生活に、早く退院しなかったことを後悔する人が多くいたのは事実です。

「帰りたいけれど、心配で・・・」ということであれば、その心配なことを聞き出して、メモをしておいてください。

そして連れて帰りたい、家で介護をしたいと思っているあなた自身にも不安なことがあるなら、書き出しておいてください。

それらの不安なことをケアマネジャーや在宅医、訪問看護師に相談すれば、解決策を示してくれるはずです。

患者さんであるご家族の不安、そして介護をする家族であるあなたの不安をなくして安心に変えるのは、自宅での療養生活を支える在宅医療・在宅介護のプロたちです。

想像もつかない自宅での療養生活が不安なのは、あたりまえのことです。

心配しなくても大丈夫です。

ただ、「家に帰って自宅で療養したら、世話や介護で家族に迷惑をかけるから・・・」と言われる方もいます。

家族関係にもよるし、その時の自分自身が置かれた状況にもよりますが・・・迷惑なんかより、一緒に居られる時間の方が何十倍、何百倍も価値がある・・・と思います。

がん末期の方の介護は、認知症など他の病気の方の介護に比べると短期決戦です。
「がん末期の方は、先が読める」・・・家族にとっては悲しい事実である一方で、ゴールが見えるから頑張れるのです。

それに介護保険サービスや民間のサービスを利用すれば、介護をする家族の負担はいくらでも軽くすることができます。

家族に迷惑をかけることが気がかりで、退院に踏み切れない方には

「家族に負担をかけると心配をしてくれてありがとう。でも、今はお父さん(お母さん)のやりたいことを一番大事にしたいから。それが自分たちの一番やりたいことだから」と言って、背中を押してあげてください。

退院前の準備は3つ

入院中から準備しておくと、退院して自宅に戻ってもスムーズに療養生活が送れます。

入院中にしておいた方が良いことは次の4つです。

自宅に戻るためにするべきこと
  1. 担当看護師や主治医に「自宅に戻りたい」という希望を伝える。
  2. 介護保険の要介護認定申請、すでに認定を受けている場合は、区分変更申請をする
  3. ケアマネジャー、在宅医、訪問看護師につながる。
  4. ベッドや福祉用具などの介護用品を自宅に準備する 。

②介護保険の要介護認定申請をする、③ケアマネジャー、在宅医等とつながる、④ベッドなどの福祉用具や介護用品の準備など、初めての人にとってはかなりハードルの高いタスクが並んでいるかと思います。

しかし、①担当看護師や主治医に「自宅に戻りたい」という希望を伝えると、あとは病院の地域医療連携室の担当者が手配してくれることが多いようです。

ですので、まずは看護師や主治医に「自宅に戻りたい」「退院して自宅に連れて帰りたい」「自宅で在宅医療を受けて過ごしたい」と相談してください。

自宅に戻る準備は、まず、主治医や看護師に相談することから始まります。

そして、地域医療連携室とは、患者さんの入院・退院をサポートしてくれる部署で、看護師や社会福祉士が常駐しているはずです。
自宅に患者さんを戻す(業界用語ではこれを『在宅復帰』と言います)ことに慣れている病院であれば、その後の準備はスムーズに進むでしょう。

まれに地域医療連携室がない、対応してくれないということもあるかもしれませんので、②以降について説明していきますね。

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ABOUT ME
えーきち
永吉裕子(ながよし ゆうこ) 【介護支援専門員(ケアマネジャー)、鍼灸師、あんま・マッサージ指圧師資格取得】 在宅医療を主体とする医療機関に13年間勤務。 その間、たくさんの在宅患者さんやご家族と出会い、全国の素晴らしい在宅医療関係者と出会いました。 在宅医療で可能になる「生き方、逝き方」をすべての日本人に知ってもらいたい。 「最後の日まで、自分らしく生きる」ために、在宅医療と上手に付き合ってもらいたいと考えています。