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LifeWell えーきちブログ
STOP!介護離職

親の介護で退職した後に起こる3つの問題。

独り暮らしの認知症高齢者

自宅での看取りを見据えた、独り暮らしの末期がん高齢者

認知症老夫婦だけのふたり暮らし

今の日本の在宅医療と介護保険の制度を活用すれば、このような方でも自宅で暮らせています。

制度を上手に利用すれば、病のある高齢者だけでも生活が可能なのに、あなたが仕事を辞めて親の介護に専念しようとしているのはなぜでしょう。

介護離職後に起こる3つの問題

介護と仕事、その上に自分の家の家事や家族のことで、肉体的にも精神的にももうボロボロ。

仕事を辞めて介護と家のことに専念すれば、親も安心するし、自分も家族も少しは楽になるんじゃないかな・・・という思いが頭をよぎっていますか?

それでも、踏みとどまりましょう!

仕事を辞めてはいけません。

仕事を辞めれば、何かが少しはマシになる・・・というよりも、さらに深刻な問題を引き起こすだけかもしれませんよ。

介護離職をした方が陥る問題は次の3つがあると言われています。

① 収入減少による「家計破綻」

十分な資産や貯金があるなら別ですが、仕事がなくなるのですから、当然収入もなくなります。
そして、やがて底を尽きます。

失業保険もいつまでももらえるものではなく、そもそも就業を目指さない人がもらうものではありません。

親の介護をしている間は、親の年金と自分の貯金でなんとか生活できたとしても、親が亡くなった後は、どうやって生活していくのでしょうか?

自分の老後、そして老後のための資金のことを考えていますか?

自分らしく自分の人生を生きるためにも、お金は必要です。

そしてお金を得るための手段は、やっぱり『仕事』なのです。

② 就業から長期にわたり離れたことによる職業能力の低下

お金は、また働いて稼げばいいから・・・と思っていませんか?

中高年の再就職は、簡単ではありません。
今、自分が稼いでいる収入、立っている地位には、まず戻れません。

それに何より、働くことからしばらく離れると、働く能力自体が低下してしまいます。

今と同じような仕事の能力は持ち得ないということ。

使わない能力は退化していきます。中高年になるほど、それは顕著です。

自分の職業能力は低下しているにもかかわらず、世の中はどんどん進んでいきます。

就職口を得ることも大変ですが、そこで期待通りに仕事をして成果を出すことができなくなっているのです。

就職先を探して初めて、仕事を得ること、収入を得ることがいかに大変だったかがわかるはず。

介護が一段落したら、また今のように働けばいい・・・それは考えているほど簡単なことではないのです。

③ 介護ストレス・孤独感に苛まされる

介護のために仕事を辞めようと思うくらいの方ですから、真面目な方だと思います。

真面目だからこそ、「仕事を辞めて介護に専念することにしたのだから、介護を完璧にしなければ・・・」と自分で自分を追い詰めていくのではないでしょうか。

自宅での介護生活は、自宅内や家族内だけで完結する世界で生きていくことになりかねません。

社会とつながりを断ち、家族以外の誰とも話すことがない生活、気持ちを共有できない日々の中で孤独に暮らすことになります。

母親の介護のために仕事を辞めた一人息子が、母親を虐待してしまう。

親の介護で訪れる若い女性の看護師やヘルパーなどに恋愛感情を募らせて、セクハラ、パワハラ行為をしてしまう。

親の介護のために仕事を辞めた息子が引き起こす、このようなトラブルを何度となく見聞きしてきました。

自分がそんなことをするはずがない!と今は思っていても、吐口をそんなところに持っていく以外にないほどのストレスに苛まされる可能性があるのです。

あなたは、そんな自分になりたいですか?

自分に今後、確実に降りかかってくるこれらの困難と天秤にかけても、自分というマンパワーが親の介護に必要ですか?

介護をするのではなく、マネジメントしよう

親に介護が必要になった → 子どもの自分が介護をしなければいけない

まずは、この思い込みを捨ててください。

今の日本では、子どもがなんとかしなくても、介護が必要な人の介護はなんとかなるのです。

子どものあなたが直接介護をすることだけを考えるのではなく、むしろ、マネジメント側に立つことです。

介護にかかる「ヒト」「モノ」「カネ」をマネジメントするのです。

あなたは、親の介護のマネジャーになるのです。

「介護のマネジャー」は、介護保険サービスのケアプランを作るケアマネジャーとは違いますよ。

あなたがひとりで介護プランを考えるのではなく、介護や医療の専門職と同じチームの一員になって、専門職と一緒によりより介護プランを考えていくということです。

親に介護が必要になった → 子どもの自分は親の介護をマネジメントする!

あなたが今まで仕事で培ってきた能力を、ぜひともここで活かしてください。

では「親の介護のマネジメント」では、何をすればいいのかを紹介していきますね。

ABOUT ME
えーきち
永吉裕子(ながよし ゆうこ) 【介護支援専門員(ケアマネジャー)、鍼灸師、あんま・マッサージ指圧師資格取得】 在宅医療を主体とする医療機関に13年間勤務。 その間、たくさんの在宅患者さんやご家族と出会い、全国の素晴らしい在宅医療関係者と出会いました。 在宅医療で可能になる「生き方、逝き方」をすべての日本人に知ってもらいたい。 「最後の日まで、自分らしく生きる」ために、在宅医療と上手に付き合ってもらいたいと考えています。